5戦中4勝…安倍首相の後継者、甥も当選
第一野党の立憲民主党、敗北の中の極右日本維新の会の宣伝
岸田首相「解散・総選挙は考えていない」
23日に投開票された衆院(衆院)と参院(参院)の地方補欠選挙で与党の自民党が5つの地方補欠選挙のうち4つで勝利し、「1強」体制が固まった。 野党の左派・立憲民主党は1議席を確保できず、極右・日本維新の会に第1野党の座を譲る危険があった。 メディアは、補欠選挙で信任を得た岸田文雄首相(写真)が6月上旬に衆院解散を予定していると報じたが、首相は24日、「解散は考えていない」と一線を引いた。この時期に衆議院を解散するか、総選挙を実施してください。」 。
自民党は千葉5区、和歌山1区、山口2、4区、参院大分の5選挙区中、和歌山1区を除く4選挙区で議席を確保した。 自民党は前回より1議席増えた(3議席)。 実際、岸田政権に対する中間評価としては、今回の選挙では前向きな結果となった。 日韓首脳会談や爆発物投げ込み事件の影響で岸田首相の支持率は再び上昇傾向にある。
安倍晋三前首相の死去で空席となった山口4区で、「安倍首相の後継者」を主張する自民党の元下関市議会議員、吉田伸二氏が当選した。 山口2区では、岸信夫元防衛大臣の長男で安倍元首相の孫である自民党の岸信千代候補が当選した。 岸氏は2月に父親が議員辞職して空席となった山口2区に立候補し、「政治継承」との批判があった。 朝日新聞は、今回の選挙で自民党の「一強」体制が改めて確認されたと報じた。
野党第一党の立憲民主党は「敗戦」という結果を受け止めた。 産経新聞は「今回の選挙を受けて立憲民主党内で指導部の責任を問う声が強まりそうだ」と報じた。 特に千葉5区での敗戦は象徴的だ。 自民党議員が政治資金問題で辞職したことで議席は空席となったが、野党候補が詰めかけたため票が分散した。 代わりに自民党は政界の新人エリ・アルフィーヤ候補(34)の「正しいイメージ」で勝利した。 朝日新聞は「2021年は立憲民主党、共産党、国民民主党など野党が『野党共闘』で共闘したが、共産を懸念する有権者が多かった」と報じた。 「安全保障政策の面では自民党、むしろ自民党が圧勝しただけだ」「今回の補欠選挙の結果は、野党共闘の末、野党の力がさらに失われつつあることを示している」と診断した。
野党の存在感低下に乗じて日本維新の会が勢力を拡大している。 9日に投開票された統一地方選では菜園だった大阪を超え、奈良県で宣伝し影響力を拡大した。 補欠選挙では日本維新の会が野党の中で唯一、和歌山1区で自民候補を擁立した。 15日の岸田首相の応援演説に先立ち、和歌山1区で爆発物が投げ込まれた場所で、日本維新の会を研究する中北宏明・中央大学教授は朝日新聞の取材に「保守を掲げる日本維新の会は」と語った。改革」は、野党が力を失いつつある中、政治的人材を登用することで票を獲得している。」 むしろ自民党や立憲民主党では党内の派閥が硬直化して世代交代が起きていない」と説明した。 中北教授は「40代の若手政治家を前面に出す日本維新の会と違い、立憲民主党は中堅政治家を中心に据え、2000年代に注目を集めた『冒険』の精神が失われているのではないか」と指摘する。行政府。」
政界では日本維新の会が野党第一党に上り詰めて政権奪取を目指すと噂されている。 日本維新の会は、敗戦後に軍備保持の禁止を定めた平和憲法に異議を唱え、自民党よりも積極的に憲法改正を主張している。 自民党が外交・安全保障面での「右傾化」を促す一方で、支持者を失わないよう憲法改正に積極的に取り組むのではないかとの懸念もある。
自民党も日本維新の会のプロパガンダを警戒している。 今回の選挙で信任を得た岸田首相が6月に衆議院を解散し、解散総選挙を行うのではないかとの発言もあったが、24日、記者団から衆議院解散について問われ、こう答えた。彼は「今は考えていない」と語った。 自民党幹部は日本テレビニュースで「自民党内に熱意がない」「結果は良かったが、過程が大変だった」とコメントした。あまりよくない”。
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