日本政治の限界、靖国神社

編集者注記

の編集者が執筆するコラム「Horizo​​n」 は、これまで考えなかったかもしれない問題への意識を高めることで、ニュースの意味を再解釈する角度です。

太平洋戦争のA級戦犯が祀られている靖国神社に23日、春季例大祭を迎え与野党議員らが一斉に参拝した。東京の靖国神社は英霊を追悼する施設だ。明治維新の前後に日本で起こった内戦や日本が行った数々の戦争で亡くなった人は約246万6千人。 ここには、極東国際軍事裁判(東京裁判)に従って処刑された東条英機元首相を含む、太平洋戦争のA級戦犯14人も収監されている。 東京=共同聯合ニュース

政府は昨年3月、強制徴用に対する第三者賠償計画を発表し、韓日関係修復に率先して取り組んだが、歴史認識をめぐる日本の態度は変わっていない。 右翼軍事教科書の査察や群馬県の朝鮮人強制動員記念碑の撤去など、現状は恥知らずさを示すばかりだ。 岸田政権の主要閣僚と国会議員は23日、第二次世界大戦のA級戦犯の位牌が安置されている東京の靖国神社(国家の安寧を意味する)を参拝した。

□ 日本の後退は日常化しているようだ。 岸田首相が靖国神社に追悼の意を表した21日、我が国政府は「大変遺憾で遺憾の意を表します」という外務省報道官のコメントを発表するにとどめた。 長年にわたる「正面転向」戦略がすでに機能しているのを見るのはほろ苦い。 靖国問題が外交問題となったのは、1985年8月15日、敗戦40周年を記念して中曽根首相が閣僚を伴って首相として参拝したときである。 韓国と中国の強い反対で公式訪問は一挙に終わった。 その後、2001年4月に小泉首相が登場すると、2006年9月に辞任するまで毎年参拝したが、この間、日中首脳会談は一度も開催されなかった。 2013年にも安倍首相が参拝。

□ 日本の歴史観は国際社会の認識とは大きく異なっている。 東京で働いていたときに私が出会った人々の多くは、戦争犯罪の解決を目的とした「極東国際軍事裁判」(1946年、東京裁判)は勝者である米国による一方的かつ部分的な成果だと考えていた。 侵略戦争は言うに及ばず、日本の自尊のためには避けられなかった「大東亜戦争」の構想から未だに抜け出せていない。 結局のところ、問題は靖国参拝が国内問題なのか国際問題なのかということだ。

□ 小泉さんの有名な言葉「それは心の問題だ」。 各国には戦没者に対する追悼の思いがそれぞれあり、追悼に最適な方法を他国が介入することはできない。 変な言い方ですが、国内の政治的要因の方が大きいと思います。 近隣諸国の圧力に屈しない姿勢が国内の支持につながるからだ。 国際社会のリーダーになるための最後の障害は、人類の将来について普遍的な価値観と信念を提示することです。 靖国は、日本がこの段階を何度も乗り越えられなかった理由を象徴的に示している。

パク・ソクウォン 論説委員