お笑いの聖地は日本のラスベガスに変容を遂げるのか?

2021年末、大阪府と大阪市がカジノを含む統合型リゾート(IR)の区域整備計画を公表し、日本でも合法的にランドベースカジノがオープンする日が、すぐそこまで近づいてきています。

マカオやラスベガスといった海外のカジノまで出かけなくても、日本国内でカジノゲームが楽しめるようになるとあって、最近、日本のオンラインカジノも登録者数が急激に伸びてきていると言われています。ランドベースカジノで本格的に挑戦する前に、優良カジノサイトとして人気を博しているミスティーノで試しに遊んでみるのも良いかもしれませんね。

IRとは?

IRとは『Integrated Resort』の略で、日本語では『統合型リゾート』と呼ばれ、カジノやホテル、劇場、国際会議場や展示会場、ショッピングモールなどが集まった地域を指しています。日本の近隣諸国ではシンガポールやマカオなどが、すでにこうした事業で経済的にも成功を収めています。とりわけシンガポールは東京23区とほぼ同じ面積しかない島国であるにもかかわらず、アジアの金融ハブ都市として、そして「観光長者」として経済的な成功を収めています。こうした観光面での成功に大きく関わっていると考えられているのが、MICEの誘致やIR内に設置したカジノの存在です。海外旅行の際に、巨大なショッピングモールだけでなく本場のカジノでゲームを楽しんだという方も多いのではないでしょうか。日本では、2002年に発足した超党派の議員連盟を中心にIRについての検討と議論が行われており、13年と15年には、それぞれ『特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案(IR推進法案)』が国会に提出されました。その後16年には『IR推進法』が、18年には 『IR実施法案』が成立し、候補地として大阪の他、北海道、愛知、和歌山、長崎など、多くの都市が名乗りを上げました。その中でも早い段階から有力視されてきたのが、大阪なのです。

最有力候補地・大阪

大阪には伊丹にある『大阪国際空港』をはじめ、年間利用者数が145万人を超えるとも言われる『関西国際空港』があります。コロナ禍の影響で一時落ち込んだものの、現在は再び観光客をはじめとした利用者数は伸びてきており、コロナ禍以前の水準にまで戻ろうとしています。このように、総合リゾート施設(IR)がオープンするにあたって、日本国内からだけでなく、世界中からの集客を考えた場合、国際空港が近くにあるというのはこれ以上ない強みとも言えます。また、空港から府内中心部、しいては他府県への交通アクセスの便利さも大きな利点となっています。また、言うまでもなく大阪は日本国内においては東京に次いで大きなビジネス都市でもあります。娯楽施設としてだけでなく、国際会議場や展示場といった、ビジネス関連のイベントでも利用できる施設として考えられている総合型リゾート施設(IR)には、まさにピッタリの都市とさえ言えるかもしれません。

実現に向けて

大阪府と大阪市は今年9月5日、開業の具体的な計画を定めた実施協定案を公表しました。物価高による建設費の増加を見込み、初期投資額を当初比約2割増の約1兆2700億円とすることも明らかにされました。また、これまで2029年秋〜冬ごろとしていた開業時期は「2030年秋ごろ」と、当初の予定よりも延期されたものの、2025年には建設地として見込まれている大阪市の人工島・夢洲で国際博覧会(大阪・関西万博)も開催される予定とあって、大きな盛り上がりが期待されてます。また、政府もこうした大阪府と大阪市の整備計画を認定する最終調整に入ったとも言われています。大阪が日本のラスベガスへと変容を遂げ、シンガポールのような経済的成功をおさめるに至るのか、今後も注目されます。

Kayo Fukushima

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