協働ロボットが社会の未来にもたらす効果とは?

AI技術の進歩が目覚ましい現代社会において、様々なシーンで存在感を増してきている『ロボット』。その名前はチェコの作家が考えだした言葉からきているとも言われていますが、人間を模して作り出された存在として、小説や映画、コミックなどのフィクション作品の中でも多く扱われてきた題材でもあります。

なかば架空のものとして考えられていたのも過去の話で、現在では社会生活において欠かせない存在として認識されてきましたが、なかでも『協働ロボット』という言葉をよく耳にするようになったという方もいるのではないでしょうか。『コボット』とも呼ばれる協働ロボットについて、ここではご紹介していきます。

協働ロボットとは

英語名の『collaborative robot』を略して『コボット(Cobot)』とも呼ばれる『協働ロボット』は、産業用ロボットのひとつで、工場や作業場などにおいて作業する人間と「一緒に」作業することができるように設計されたロボットのことを指しています。

従来から使われてきた産業用ロボットは、基本的に人に代わって単純な作業を行うことを目的として作られていました。また、こうした従来の産業用ロボットは出力が非常に大きいものがほとんどだったため、作業員の安全確保のために安全柵の中で大型ライン化して利用されるなど、人とは分け隔てた空間で使われることが大前提でした。それに対し、より高度で柔軟さが求められるような作業を、安全柵なしで人と隣接して共に行えるように開発されたものが協働ロボットなのです。

機械VS人間?

近年のAI技術などのめざましい発達により、たびたび議論として上がるのが「ロボットが役割を占める割合が増えることで、人の仕事がロボットに奪われるのではないか」という話題。ですが、現実的には、AI技術にしても、ロボット技術にしても、人の存在そのものと置き換えられることはないと言われています。なぜなら、現状では技術開発の方向性が「人」を全てカバーするようなものではなく、人が担っている一部の作業を代替するというのを目的としているからです。つまり、従来の『道具としての機械』というロボットの役割は当面変わることはないと考えられています。そうした中で、「機械VS人」の構図ではなく、「人と機械の協調」という視点から開発が進められているのが協働ロボットなのです。

高まるニーズ

現在、日本の社会において中小企業をはじめ、様々な分野で協働ロボットの導入が進められています。その理由として最も大きいと思われているのが、少子高齢化に伴う労働力不足の問題です。こうした問題を、協働ロボットを使うことで解消できるのではないかと期待されているのです。 また、消費者の嗜好が多様化してきたことにより製品も多種多様化が求められているという点も協働ロボットが求められている理由と考えられえいます。同じ製品を大量に生産するのではなく、消費者の求めに応じて少量生産することが求められる生産体制に対応するには、従来の一品大量生産型ではなく、生産ラインを細かく変更できる作業体制が必要となってきます。

Kayo Fukushima

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